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2008.10.31 Friday
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野性的な彼女。『やってきたよ、ドルイドさん! 』
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JUGEMテーマ:読書
私立森野学園に季節外れの転校生がやってきた。アイルランドからの帰国子女だという彼女は、クラスの誰もが絶句するほどの超絶美人。しかも、その背後からはクマだのライオンだのワニだのと、別の意味で絶句してしまう獣たちがぞろぞろと。そう、彼女こそはドルイド――自然を愛し、森の木々や動物たちと共に生きるという、古代ケルト民族の司祭だったのだ!
最近百合が多いなぁとこの前の記事で書いたらまた百合でした。いやでもこの場合は限りなく愛情に近い友情と解釈するべきなんでしょうかね。百合だから駄目という読まず嫌いでもないので、それほど気にしている訳ではないのですが。
シャレリアの破天荒ぶりが読んでいて楽しかったです。ヒロインというよりは主人公気質なんですよね。それに振り回されつつも、地の文で自分の欲望をさらけ出してしまう夏穂も好み。でも、これだけ女性の園だと、却って出番の少ない男性陣にも目がいってしまいます。頑張れ須田翔太。「水でいい」と言い切ったその卑屈さが眩しすぎる。動物たちが全然活躍してないじゃん、という突っ込みもあるんですが、安心して読める物語だったので次回作にも期待したいです。
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2008.10.28 Tuesday
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『喰霊-零-』第4話
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JUGEMテーマ:漫画/アニメ
第4話目にしてようやくオープニングが挿入されました。なかなかテンポが良くて好きです。でも、ああ、わかってはいるんですけど特戦4課の人達は一ミリも入り込む余地がないのね。せめて影だけでも……! そしていきなり始まる百合百合な展開。ここまで来ると、黄泉の神楽に対する気持ちが非常に気になる。どうにも姉妹以上の感情を抱いているとしか思えません。なんか、ライトノベルでもアニメでもこういう展開が多くなったのは気のせいかなぁ。そして岩端さんがそっち系の人らしいということで、そうかそれでドリルなのかと思わず納得。掘るよ〜。
そしてアイロンを武器に戦う対魔の少女を見た。新しいなぁ。マイケルさんが作ったから、神楽の刀はマイケル拾弐號なんですね。しかし何故ボイラーまで戦場に駆り出す。というかどうやって使うのか教えてください。地下鉄構内でピンチに陥った神楽と黄泉を救ったのは、白叡を従わせることに成功した神楽のお父さん。でも、前回の様子を見ると、従わせるだけで精一杯な様子。それが今後の不安要素となってくるんでしょうか。最後の父と娘のやり取りは、まさに不器用。でも、確かに絆は繋がっているんだと思わせてくれるところが心憎い。
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2008.10.27 Monday
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『かんなぎ』第4話
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JUGEMテーマ:漫画/アニメ
おお、うかばれないおじさん達を癒してくれる女神様のような女の子だったのか……と思いきや騙されました。来ましたよ腹黒い娘が。前回のラストからは随分と印象が違うなぁと思っていたら、やはりそういうことでしたか。仁はいかにもころっと騙されやすいピュア野郎だということが露呈。ざんげちゃんの本性を見てしまったときのショックの受けようが何ともウブですな。彼女は、元は同じ神木ということで、ナギとは正真正銘の姉妹のようです。二重人格なところもそっくり。ただし、ざんげちゃんは神様としての力が残っているようで、力を失った姉に対する高飛車っぷりは尋常ではありません。清楚な見た目とは裏腹なエロ可愛さが素敵。
それに引き替えナギと来たら……。子供の頃からソースでご飯というのは涙を誘うけど、ドレッシングはどうにも高カロリーのような気が。お菓子をご飯にかけるぐらいだったら、ふりかけ買ってもらいましょう。パンもそのまま囓った方がマシ。神様とは思えない、酷い食生活に笑わされました。でもう○い棒って万能なんだなぁ。やはり最後はお菓子を食べればいいわけですね……などと流されずに、つぐみさんはよくぞ気が付いて突っ込んでくれました。しかし最後の展開にはビックリ。まさかそこまでストレートな展開が待ち受けていようとは。ある意味で新鮮かも。
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2008.10.25 Saturday
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お姉ちゃんと私とお姉さま。『どろぼうの名人』
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JUGEMテーマ:読書
初雪はお姉ちゃんが大好き。お姉ちゃんも初雪のことが大好き。でも、初雪は川合愛さんの妹にならなくてはならない。大好きなお姉ちゃんを守るために。もちろん、期限付きで。そうしてこの奇妙な生活がスタートした。
右を向いても左を向いてもお姉さんと妹しか出てきません。ああ、あと可愛いツインテールの女の子と、逞しいナイスガイたちも若干数十名ほど出てきます。思いっきり百合百合していますが、狙ったような感じではなく、あくまでも作品の雰囲気として溶け込んでいたので、それほど気にはならなかったように思います。読みやすい文体も好み。
主人公である初雪の視点から物語が語られていくんですが、その、非日常な出来事の中でものんびりと構える考え方が好きでした。なんか世界観がとんでもないことになっているみたいなんですが、それをそうと感じさせず、突然読み手にポンと提示してみせる手法もなかなか。というか故郷が、私の故郷が大変なことに。あとがきで、この作品は色々な話を元にしていると書かれていましたが、特に印象的だったのは「ルパン三世カリオストロの城」からのインスパイア。警部のお言葉ではなくて、最後の方に登場するナイスガイな野郎ども。妙に埼玉県警機動隊の「気持ちのいい奴ら」とタブって仕方がありませんでした。大きな世界観の中のとても小さな物語。
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2008.10.25 Saturday
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機動戦士ガンダム MSイグルー2 重力戦線 1
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第1話「あの死神を撃て!」
ちょ、何ですかこれ。
バーバリー中尉にメッチャ惚れたんですけど……!
はっきりと断りを入れておきますと、私はガンダムというものをほとんど知りません。どれくらいかというと、ガンダムってヒゲの付いたアレでしょ? とか答えてしまうぐらい、その世界観や作品というものを知らないわけです。この作品を購入したのも、別にガンダムが好きとかそういうわけではなくて、純粋に戦争を描いているからです。すみませんミリオタ成分が少々含まれています。ちなみに前作も視聴済み。
本作品は前作の宇宙から地上へとその舞台を移しています。視点も、本作は連邦側から描かれており、またまた崖っぷちの人々が主人公。恐らく、だろうとは思いますが、ガンダムを求めて買った人は失望します。だってガンダム出てきませんもん。それを承知の上で買った人は、きっと何かを抱くはずです。驚きとか、感動とか、そういった類の感情を。松本零士先生の「ザ・コクピット」が愛読書だぜ! な人だったら間違いなく打ち震えることでしょう。あの作品の要素が、あちこちに詰め込めるだけ詰め込まれています。死神とか、たった一人の誇りをかけた戦いとか。絶望的な戦闘を繰り広げる対MS特技兵たちの姿に、きっと旧日本兵の姿がダブるはず。そしてEDの歌がこれまた良いんだよなぁ……。
しかし、恐らくそれ以外の人には分かりにくいだろうなぁ、と。
同封の解説書の中で監督が言っているように、まるっきり大人のアニメです。もっと言えば大人のミリタリ好きの為のアニメです。そして私にはど真ん中ヒット。第1話の主人公は、ザク相手に生身の体で戦いを繰り広げる「対MS特技兵」です。元々は戦車相手に戦う歩兵、つまり「対戦車兵」だったのが転科して、という設定。いや萌えるわ〜。リジーナという対MS用ミサイルが登場するんですが、恐らく外観や運用方法からみて陸上自衛隊が装備している「79式対舟艇対戦車誘導弾」がモデルだろうと想像も膨らみます。射程が本家よりも短いのは、恐らくミノフスキー粒子の影響でしょう。解説にも書いてありました。どこまでツボを刺激すれば気が済むというのか。陸上自衛隊富士学校(戦車等の訓練学校)が資料提供のテロップに含まれていたので、ほぼ間違いないんじゃないかと。そして次回は、堂々の陸戦王者が登場……だと思うんですけど、多分、旧日本軍的なジリ貧戦闘を繰り広げてくれるんだろうなぁ。間違いなく買います。そして悶えます。きっと。
JUGEMテーマ:漫画/アニメ
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2008.10.23 Thursday
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『とらドラ!』第4話
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JUGEMテーマ:漫画/アニメ
やっぱり恋する女の子は強いなぁ。逢坂大河の、何やっても許されちゃうっぷりが観ていて楽しい。竜司には気の毒だけど、今のところはその主従な関係が一番ツボかもしれません。北村君の写真を撮ろうとして全部ブレていたという逸話がいかにも彼女らしいし。愛の前には最新の手ブレ補正すら無力だったということでしょうか。そして今回は新キャラ……というか勇ましい生徒会長が登場。メインキャラでは無さそうだけど、あの鬼軍曹ぶりがこれまた良い。ライトノベルやアニメの中では比較的ありがちなキャラクターではあるんだけど、やはり人の上に立つものはああでないと。そしてそんな会長の号令に即応できる生徒諸君の一糸乱れぬ動きにも感動した。
そして前回チラリと垣間見せていた北村君の秘密が露わに。いやいや、先に告白していたのが彼だったとは思いも寄りませんでした。屋上で、しかもあの言葉。いかにも彼らしい感じですが、じゃあ、今は付き合えないってどういう事? もしかして、別に好きな人がいるということですか。いや、話の流れからすれば大体想像は付くんですけどね。バケツでプリンの人、はしたなすぎです。それにしても、写真をラミネートしてやるから選べと言われて、告白されたときの北村君の姿に強く想いを馳せる大河の心境が印象的でした。でも、その彼の顔がぼやけていたのは何故? 誰かに必要とされることに対して、何やら複雑な気持ちを抱いている彼女ですが、その恋心はどこへ向かうのか。竜司はまだ踏み出してすらいないしなぁ。北村君は何考えてるかようわからんし。まあ、取り敢えず今回のトリを飾ったインコちゃんに習って大観しましょう。いいんじゃない!
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2008.10.23 Thursday
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『喰霊-零-』第3話
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JUGEMテーマ:漫画/アニメ
さらば特戦4課……! ああ、そうか、もう彼らの活躍を見ることは出来ないんですね。ちまたではダサイとか壮大な釣りだったとか言われ放題なわけですけど、私的にはかなりツボでした。1話のインパクトが大きすぎて、2話目以降は若干放心気味で視聴しています。公式サイトも完全に入れ替わり、一カテゴリーに成り下がった特戦4課サイトのキャラ紹介、観世トオルはこの物語の主人公、という一行が何だか空しい……。確かにね、第1話の中では主人公だった、ということでしょうか。
しかし、さすがにこれだけの事をやってのけるスタッフさん達だけあって、話の作り方は確か。孤独の中に溺れていた幼い神楽と、それを救い出した黄泉さんとの心温まる日常生活の描写が秀逸です。空っぽの中から出発して、温かい姉妹愛を育んできたはずの2人に一体何が起きてしまうのか、あまり想像したくないんだけど、でも、想像せざるを得ないところにこの作品の魅力があるんだろうなぁ。原作の前日譚を描くということで今後の方向性はほぼ確定のようですが、せめて、いや、ここは一つ大どんでん返しの意味も込めて、特戦4課の活躍も盛り込んでくれると嬉しいのですが。いやほんと、対策局の面々の隅っこ辺りでもいいですから……!
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2008.10.21 Tuesday
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ぶらり途中下車の旅(その2)
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前回から随分と間が空いてしまいました。「その一」の記事はこちらからどうぞ。
『さるとびエッちゃん』に登場するエッちゃん。この作品、全く知らないので特に感慨深いものはありませんでしたが、なんとなくこの犬に跨った姿が微笑ましかったです。
多分知らない人の方が多いんじゃないかと思うんですが、石ノ森先生の自画像です。
石造りのベンチになっていて、隣で一休みすることができます。そして遂にマンガロードを抜けて、私の目に飛び込んできた石ノ森萬画館。川の中州に建てられており、その外観はさながらUFOのよう。
しかし、腕時計を確かめると、やはり閉館時間は過ぎている。
分かっていて来たんですけどね……
ちょっと空しいものが込み上げてきてしまいました。
しかし、落ち込んでばかりもいられないので、今度は更なる石ノ森キャラを発見するべく、市内を探索してみることに。石巻市内、侮りがたし。
実はマンガロードの周辺は、このように郵便ポストの上にも多数のミニモニュメントが設置されているのです。
上の写真は『ボンボン』というマンガのキャラクター。
全く知らなかったので調べるだけで手間取ってしまいました。こちらは『スカルマン』です。去年アニメ化されていたので知っている人もいるかと。
ただし、アニメと原作は全然別物。
これで「その2」は終わります。ちなみに全3回を予定。
最終回となる次回は、市内で見つけた面白い石ノ森アートを紹介する予定です。
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2008.10.19 Sunday
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『かんなぎ』第3話
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よく考えてみればMXテレビも視聴できる環境にあったのだと今さら気が付き驚愕。真面目に地元のTVKで見てたけど今日からはこっちで見ちゃうもんね! というわけで『かんなぎ』連続レビュー。今回は冒頭で大人びたナギの姿を垣間見せていましたが、二重人格というよりも、2つの性質のようなものを持っていて、それが気分によって入れ替わっているといった感じなのでしょうか? それにしても学校での彼女は良い味出してるなぁ。お嬢様っぽく登場したかと思いきや、いきなり仁とのガチンコ勝負。気品溢れているんだか逞しいんだか忙しい人です。しかも、どうでもいいけどそんな彼女に妬ましい視線を送っていたポッチャリ女生徒三人衆が妙にリアルでキモかった。つぐみの仁に対する想いはベタだけど妙に和んでしまうなぁ。胸に誇る彼女の姿も逞しい。
そして今回初登場の美術部員たちが観ていて楽しいです。特に秋葉君の、軸のぶれたヨゴレッぷりが素敵。そんな面々が美術部の倉庫で超常現象に遭遇するという、ここに至ってようやく、神様ッ子による本格的除霊エピソード到来か!? と思わせておいて、あれだけ本格的な演出をして盛り上げておきながら、実は美術部の顧問が幽霊の正体でしたというオチには素直に爆笑。中の人が超ベテランなのに、というかベテランだからこそ、あの演技なのでしょうかね。オカマキャラか、これからも活躍して欲しいです。そして、ラストでいきなりナギに絡む新キャラが登場。えーと、口振りからすると妹? なんでしょうか。ざんげちゃんというのもこれまたすごいネーミングセンス。しかもナギとざんげちゃんの中の人は前期に引き続いてまた姉妹を演じることになるんですね。
感慨深い……!
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2008.10.18 Saturday
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『かんなぎ』第2話
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JUGEMテーマ:漫画/アニメ
冒頭から地味に動きまくる作画に驚かされました。何ですかこれ。これほど気合いが込められた、美少女がカップラーメンを食べたり、親父ギャグを勝手に編み出したりするシーンは見たことがありません。あと、名も無きオバサン販売員の疑惑の眼差しが最高にキモイ。どこまでこだわれば気が済むというのでしょうか。スタッフのみなさんの並々ならぬ熱意を感じるなぁ。まるでモーションキャプチャー使っているみたいですが、多分、実際に人に演じさせてそれを作画に起こしているんでしょうね。この姿勢が最後まで貫き通せたら間違いなく名作確定かなと。
ナギは二重人格なんですかね? つぐみに言い訳をしているときの彼女は、声色までガラリと変わって、まるで別人のようでした。ビックリするほど嘘八百を並べ立てていましたし。自分でも嘘なのか本当なのかはぐらかしていた感じで、そこのところが謎。しかも仁から説明を求められたところでは、何やら様子が変でした。でも、子猫を冥土の世界へ送るときの彼女の姿は、そんなことが些細に思えてくるほど、慈悲深い美しさに包まれていて印象的です。これも演出と声優さんの為せる業でしょうか。ラストは平凡ですけど手堅くまとめていて、全体的に楽しく視聴することができました。
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