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嵐の中で。『スプライトシュピーゲルIV』

スプライトシュピーゲルIV  テンペスト (富士見ファンタジア文庫 136-11)
スプライトシュピーゲルIV テンペスト (富士見ファンタジア文庫 136-11)
冲方 丁
JUGEMテーマ:読書

民族大虐殺の引き金を引いた人物が、国際戦犯法廷によってその罪を裁かれることとなった。舞台となるのはミリオポリス第22区にある国連都市。アゲハ・ツバメ・ヒビナ――羽を持つ3人の少女達に下された命令は、その法廷に立つ予定の被告人と7人の証言者達の命を守ることだった。だが、悪意に満ちた者達と、憎しみに満ちた者達の手によって、法の場は未曾有の嵐に襲われることに……

うっは。
ヒビナの言葉を借りれば「すんげードキドキするっしょ――ッ!」的なアレですよ。とにかくもう、彼女たちの戦いにも結末が見え始めたからか、これでもかと押し寄せてくる戦闘・戦闘・大戦闘がすごい。素直にすごい。息つく暇もないというか、ページをめくる指先がもどかしいというか、このシリーズを読み始めて以来最高の出来でした。

オイレンも面白かったんだけど、僕的にはやはりこちらの方が好きなのかなと。特に今回は、証人達とアゲハ達の『世界統一ゲーム』のシーン、手始めにあそこで見事に引き込まれてしまいました。絶対に上手くいきそうもない途中経過が、見事に穏やかな収束へと向かっていく様が読んでいて気持ちいいんですよね。世界の情勢を左右するのは、なにも国力とか戦力とか、そういうのじゃなくて、結局はどれだけその流れに関わろうとしたかが重要なんだということを暗示しているようで楽しめました。

そしてハロルド。
とにかく1にハロルド、2にハロルド、3・4がなくて5にレイバース捜査官ってぐらいに彼に萌えました。ここまで男萌えさせられるキャラもなかなかいません。彼のとる行動の一つ一つが、彼の話す言葉の一つ一つが、重い。一生に一回ぐらいはそんな台詞言ってみたいなーなんてレベルじゃなくて、うおおぉぉッ!俺もFBI入りますーッ!てなぐらいに惚れてしまいました。よし、僕も明日からは嫌な同僚にもミスターを付けて呼ぶことにしよう。

今回は、今まで負ってきた数々の傷を癒すための中編的作品が最初に挿入され、本編はその後始まるという構成。かなーり分厚いんですけど、読み始めたらあっという間でした。オイレンシュピーゲル肆の方と密接にリンクしているので、そこのところの繋がりも楽しめるかなと。特に涼月……ちょーかっこいいです。MSS&MPBの6人の少女達に痺れっぱなしです。あとハロルド・レイバース氏にもね。次のエピソードで彼女たちの話は完結するようなので、ちょっと寂しい気分に。
posted by: よしきち | ライトノベル感想 | 22:23 | comments(0) | trackbacks(1) | - |

真実の翼。『オイレンシュピーゲル肆』

オイレンシュピーゲル肆  Wag The Dog (角川スニーカー文庫 200-4)
オイレンシュピーゲル肆 Wag The Dog (角川スニーカー文庫 200-4)
冲方 丁
JUGEMテーマ:読書

テロ情報を事前に察知していたMPBは、涼月ら遊撃小隊とミハエル中隊長の部隊を空港敷地内へ展開させていた。そこへ飛び込んでくるハイジャック発生の知らせ。駐機中の旅客機が中東系のテロリストに乗っ取られたのだという。勇んで出動するMPBの面々だったが、そこへ国籍不明の戦闘機が突如飛来してきて……

とりあえず、いつにも増してこっ恥ずかしい涼月と吹雪のやり取りに赤面。なんなんだこの純粋なのか進んでいるのか分からない関係は、と悩まされつつも今回は吹雪の格好いい告白を聞けたのでまぁ良し。この段階を踏んで近付きつつある二人の関係がまたね、心温まるんですよ。しかも涼月の乙女っぷりの微笑ましさときたら(笑)

おまけに、今回はミハエル中隊長に加え、謎の男パトリックや、特憲のフランク隊長らナイスミドル要員が多数登場。あー一生に一度でいいからこういうの言ってみたいなー的な渋い台詞が随所にちりばめられているので辛抱堪まりません。分かる人にしか分からないんだろうけど、なんとなく犬狼伝説でのケルベロスと空港警察との確執シーンが思い浮かんでしまって思わずニヤリと。たぶん、気のせいではないと思うんですよね。

そしてこの物語、凄惨な戦闘はいつものことなんですけど、今回の夕霧の戦いがまた輪をかけて凄まじい。死闘に継ぐ死闘なわけで。軍から脱走した特甲児童のエピソードも、これまたすごくて、彼らが過去に受けてきた仕打ちや、これまでに行ってきた行為を想像すると心が痛むんですよね。誇張でもなんでもなくて、実際の国家や事件をモチーフにしている辺りが、もう、全く容赦がないと言いますか。まぁ、今回も色々な意味でぶっちぎりなのは間違いなし。ラストでのMSSの特甲児童との共闘が実現し、アドレナリン全開のノリをこれでもかと読ませてくれたのでかなり楽しめました。シュピーゲルの方も早く読みたいんですが、如何せん仕事が……
posted by: よしきち | ライトノベル感想 | 21:13 | comments(0) | trackbacks(0) | - |

ちょっとヒマができた

あっはっは。
どうよ、この放置っぷりは。

しかし、それでも日々のアクセスログがゼロにならないことに少々安堵。

来てくださっている方、ありがとうございます。
本当にありがとうございます。

アニメ感想の再会はもう少し先になりそうです。
ライトノベルに関してはぼちぼち……
そして同人ゲームは殆どコミケ限定なものでして、はい。

これからも更新速度はカタツムリ並だと思いますが、当ブログを宜しくお願いします。
posted by: よしきち | 雑記 | 01:55 | comments(2) | trackbacks(0) | - |