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2008.01.31 Thursday
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『狼と香辛料』第4話
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JUGEMテーマ:漫画/アニメ
ゼーレンの話には裏があることを見破り、それを儲け話としてミローネ商会に持ち込んだロレンス。自分が騙されそうになっていることを察知し、ただ回避するのではなく、逆に利用して一儲けしようとするその商売人根性にはひたすら感心。でも、間違っても自身の夢を語ろうなどとは思わない方が良いですよ。だって、どこからどう見ても、それは失敗フラグの前兆なんですから……と思っていたら、自身でその夢を「皮算用にも程がある」と言って収めたのにはビックリした。失敗フラグ回避?と思いきや、やっぱり問屋は簡単には卸してくれなかったようですが。
そして今回の見所はなんと言ってもホロの独白。何百年も生きることが出来る種族なので、いつかきっと戻ってこられるだろうと考え旅に出た彼女。しかし、あまりにも長く豊穣の神として囚われ続けていたため、もしかしたら、今更故郷に戻ったところで仲間は誰も生きてはいないのではないか、という不安をロレンスに吐露する場面は観ていて胸が打たれた。また、そんな彼女を慰めようとするロレンスが素朴で格好いいんだよなぁ。ホロの求めに応じて、ロレンスが彼女を抱きしめるシーンなんかは、結局はキスはなくて抱擁だけだったんだけど、不思議と残念な気持ちは感じなかった。次回でどのようにホロを助け出すのか、彼の活躍にも期待したいなぁと。
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2008.01.29 Tuesday
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『バンブーブレード』第17話
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JUGEMテーマ:漫画/アニメ
なるほど、小西さんが指示を出していたわけではなくて、その取り巻き連中が独断で彼女の対戦相手に嫌がらせを続けていたというわけですか。しかも、それがエスカレートしだしたために小西さん自身がフォローに回り、閉じこめられていた珠ちゃんを助けるように見せかけて転倒を誘った、と。……なんて末恐ろしい子だ。しかも目ぇコワッ!あまりの開眼ッぷりにビックリしてしまいました。
相変わらず不幸全開のサトリン。悪いとは思いながらも、押し寄せる波に飲まれっぱなしの彼女の姿には笑わせて貰いました。寧ろあれは、早くトイレに行きたいから相手をねじ伏せる!的なノリで突っ込んでいってほしかったなぁ。ミヤミヤは善戦するも、突如として現れたストーカーに言葉を失うほかに手だてはなかったようで。KYな礼美は早く自分の所為でミヤミヤが戦えないのだということを理解してください。そして今回のサヤとキリノの活躍には、惜しみない拍手を。
やましい心を持つ小西さんに対し、ついに封印していた技を繰り出した珠ちゃん。無様に地面に転がる性悪主将の姿は見ていて小気味良かったけど、珠ちゃんがその彼女に対して手を差し伸べた場面はあからさまに侮蔑の意が込められていたのであんまり喜べない状況に。珠ちゃんのお父さん曰く、やましい心を持った人間は強くなれないとのこと。そして、心の乱れた人間もまた然り、というわけで。次回、心乱れた珠ちゃんは無事に試合を終えることが出来るのでしょうか。なんか無理そうだけど……
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2008.01.27 Sunday
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『シゴフミ』第4話
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JUGEMテーマ:漫画/アニメ
別のシゴフミ配達人、チアキによればフミカは成長しているのだという。本来シゴフミ配達人は死者から選ばれ、その後は年をとることもない。……恐らく、前話で出てきたベットで眠る少女がフミカなんでしょうかね。特別な理由で生きたまま配達人となり、それでも肉体同様に成長し続けているといった具合に。フミカの配達区域がかもめ市なのは、彼女がかもめ市に住んでいたから?あと、チアキの他にも配達人が登場するのかということも気になるし、配達人の相棒である杖は、実は、誰彼構わずKY(空気読めない)なんじゃなかろうかという疑惑も浮上中。
そして本編について。
結局、どこかで歪んではいるんだけど、今回の結末は比較的穏やかに収束した感じ。いきなりの百合展開に卒倒しそうになったけど、それ以外は案外まともに話が進行していくので違和感はそれほどでもなかったかな。分厚い手紙の正体は、恨み言でも泣き言でもなく、ただ娘との思い出を楽しげに綴った内容。シンプルだけど、そっちの方がグッとくるなぁ。女同士という関係ではあるけど、今回の登場人物達はちゃんとお互いに支え合っているわけだし、まあ、悪い話ではなかった。人間の歪んだ部分を見せておいて、結局、それでも人間は美しいのだと魅せる手法が面白い。
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2008.01.24 Thursday
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『狼と香辛料』第3話
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JUGEMテーマ:漫画/アニメ
ああ、社会科の授業で習った内容がうっすらと……。銀を国の紙幣に制定し、銀の価値で物値を計る、という制度は何となく金本位主義を連想させるところがあって話自体にはついていけた感じかな。昔は通貨自体の信頼ではなく、材料である金の信頼を以て通貨の価値を定めていたんだムニャムニャ……みたいな話を先生が喋っていたような気がするし。調べてみたら、金貨と銀貨を両方採用していた国が19世紀のヨーロッパには存在していたようで、それを金銀複本位制と言うみたいですよ、奥さん。そのなかには金貨が流通しなくなって、事実上の銀本位制状態に陥った国もあったとかなんとか。うわー、久しぶりに社会の勉強してしまった。
……と難しい話はさて置いて。
人間と狼少女の楽しい旅路も3話目に突入。第1話、第2話と立て続けに描かれた「いっそ清々しい」ほどの露出はなかったものの、相変わらず賢狼ホロは可愛いです。ベットに寝っ転がって尻尾を振ったり、両替商に口説かれて頬を染めたりする仕草が観ていて何とも微笑ましかった。ロレンスもそれにヤキモチを妬くあたり、全く彼女に気がないわけではなさそうだし、2人の関係がこれからどう変化していくかが最大の関心事でしょうかね。謎解き要素も加わってきて、ますます面白くなっていきそうな予感が。
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2008.01.22 Tuesday
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『バンブーブレード』第16話
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JUGEMテーマ:漫画/アニメ
倒れているお母さんをキリノが見つけたところで終わった前回。まさか、このままキリノが地区予選に出られなくなっちゃうの?なんて危惧していたわけですが、そんなことはなかったようです。むしろ逆境をバネに、予想以上の集中力を発揮して戦う彼女には「頼もしい」という言葉以外は必要なし。何だかんだと騒いでも、結局みんなで良い方向にまとまるからこのアニメは面白いんだろうなぁ。まったく、気持ちのいい子達ですよ。
しかし、そんな彼女たちにでっかい試練です。
今まで岩佐と外山の件を除いて悪意を抱く連中とは無縁だった室江高メンバー。だけれども、どうやら今度の相手高の小西という少女は一筋縄ではいかない人物のようで。サトリンに対する行為もなかなか堂に入った感じだったけど、さすがに珠ちゃんに対する仕打ちは観ていて腹が立った。本人の自覚の有無に拘わらず、あれはどう見ても無言で「やれ」と指示しているとしか思えないもんなぁ。次回、どのような形で決着を付けるのかが楽しみですよ。もちろん珠ちゃんの正義の刃が炸裂する方向で。
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2008.01.20 Sunday
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『シゴフミ』第3話
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JUGEMテーマ:漫画/アニメ
あまりに希薄すぎる現代の人間関係。もちろん物語性を高めるために所々誇張が含まれているんだろうけど、友人はおろか、父でさえも原因が分からない自殺について淡々と描いていく様は正直言ってゾっとしたなぁ。千川の自殺した事情がシゴフミによって明らかになるわけなんだけど、「ただ飛べてしまっただけ」という理由はあまりにもシビアすぎますよ。確かに危険な場所に立ったりすると、好奇心からわざと近づいてみたり、ここから落ちたらどうなるんだろう?なんて考えたりしますけど。人間はそんなに簡単に自殺する生き物じゃない!……とは言い切れない辺りが何とも悲しい。普段何気なく想像していることを、こうして物語として表現されるとなんだか奇妙な気分にさせられるなぁ。
そしてフミカの立場にもちょっぴり変化が。あくまでも第三者的な立場だった前回とは違い、今回は彼女の過去にまつわる事情を知る人物が登場。1・2話で登場した野島刑事の息子が、実はフミカの前身?である少女と知り合いだったようで。意外な人物設定にちょっとビックリしました。いや、野島刑事は単なるゲストだと思っていたので。今後、どうやって彼女の謎が明かされていくのかが楽しみです。
それと千川の父親がクラスの生徒達を脅すシーンについて。武器を持つ手元に対し、黒いモヤのようなものがかけられていたり、意図的にアングルから排除されていたりしたのは最近の凶悪事件に配慮した結果でしょうかね?生徒達を脅すのにイマイチ説得力に欠けるような感じがして少々気になってしまいました。まぁ、SATが出動するぐらいだから銃刀類であることは、間違いないんだろうけど。気になる人はDVDで確認してくれって事かな。
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2008.01.17 Thursday
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『狼と香辛料』第2話
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JUGEMテーマ:漫画/アニメ
……あ、これは面白いかも。
今までのファンタジーといえば剣と魔法が定番――というかそれが当たり前のような作品が多かった訳なんだけど、この作品はそれらの設定を一切使わずに、主人公2人の掛け合いを中心とした商売の駆け引きを物語の中心に置いているんですね。これはかなり新鮮な感じ。確かに原作が人気あるのも分かる気がする。
それにしてもホロのあられもない姿にはビックリしたなぁ。お約束といえばお約束なんだろうけど、寧ろあそこまで堂々と裸を見せられるとこっちの方が恥ずかしくなってきちゃうじゃないですか。まぁ、彼女はオオカミだし、そもそもロレンスのことを対等の存在とはまだ見なしていないようなので、流れ的には自然なのかもしれないけど。まあ、いずれにせよキライではないかな。緊張感というか、駆け引きというか、常に主人公2人が無駄のない会話をしている感じが観ていて飽きなかった。
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2008.01.15 Tuesday
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『バンブーブレード』第15話
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JUGEMテーマ:漫画/アニメ
おお!遂に美少女剣道アニメで風呂シーンが……と思いきや、そんなことはありませんでした。すいません、反省しています。自分、汚れてます。でも、あの切り取り方はないよなぁ。ちょうど期待させておいてスッポリと抜け落ちているもんなぁ。銭湯開始!で画面に釘付けになった次の瞬間には「さっぱりした〜」というサヤの声。危うくお茶碗を落とすところでした。
でも合同合宿の様子は見ていて癒されたなぁ。練習試合のくだりがまるで描かれていなかったのにはビックリしたけど、どちらかといえば視聴者のみんなが観たかったのは今回のような内容でしょうから。マクラ投げ良いよねぇ。カレーは何だかキャンプしているみたいだし。竹刀の組み立て競争は……どっからどう見ても戦争映画の小銃組み立て競争のリスペクトではないかと。話の端々にもミリタリ的演出がちりばめられていたし。珠ちゃんのお父さんはちょっと怖いなぁとキムチを食べつつぼやく今日この頃。そしてキリノの母君の身に一体何が起きたというのか……?
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2008.01.14 Monday
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悪夢は扉の向こうに。『モーフィアスの教室』
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JUGEMテーマ:読書
父を事故で失って以来、岸杜直人は度々悪夢にうなされてきた。その内容は曖昧だが、どうやら見ているものは毎回同じらしい。そのまま授業にでるのは辛いので、高校に行った後で保健室を訪ねるというのがいつものパターンだ。保健室では大抵、幼馴染みの綾乃が授業をサボっているので、その傍らで眠ることになる。別に怪しい事情があるわけではなくて、不思議と彼女の側では悪夢を見ないで済むからだ。だが、その日だけはいつもと少し違った。それまで見てきた悪夢ではなく、別の悪夢を見たのだ。クラスメイトの一人が教室で化け物に喰い殺される――そんな夢だった。すると、まるでタイミングを計ったかのように、そのクラスメイトが意識が昏倒した状態で運ばれてきて……。
眠ってしまうと魂を喰われる――現実世界を浸食し始めた「悪夢」の恐怖と、巻き込まれてしまったクラスメイト達のために秘密を探ろうとする主人公の姿を描く。レーベルは電撃文庫。作者は三上延先生。
取り敢えず、幼馴染みの久世綾乃さんにはやられました。どっからどう見ても典型的なツンデレなんですが、派手さを控えた文体で描かれると、もっとこう、世俗的なものから切り離された高尚的存在にすら思えてくるから不思議。この物語の鍵となるキャラクターなので詳しく言及できないのが残念なんですが、ストーリーの端々に見え隠れする彼女の仕草や、ラストの保健室での主人公を見守る様子は読んでいて心が温まります。
派手さや目新しさはないものの、とにかく全体的に描写が上手い。物語を理路整然と組み立てている感じがして、全体的に読みやすいんですよね。今のところ「シャドウテイカーシリーズ」しか三上先生の作品は読んだことがないんですが、やはりテイストはそのまま受け継がれている感じ。日常が非日常に塗り替えられていく過程も、サスペンス感が盛り込まれていて楽しめました。これは次巻も期待です。
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2008.01.13 Sunday
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『シゴフミ』第2話
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JUGEMテーマ:漫画/アニメ
父親から娘に宛てて送られた『純粋な憎しみ』、少年から少女へ宛てて送られた『純粋な信頼』、姉から妹に宛てて送られた『純粋な愛情』。アバンタイトルの説明でもあった通り、シゴフミがどういった経緯で送られてくるのかを、視聴者側に提示するための1・2話だったというわけで。
密度の濃い内容だったなぁ。妹を護るために父親を殺してしまった明日奈が、その純粋な理由故に歯止めが利かなくなり、刃物で人を刺すという行為にどんどん慣れていってしまうという過程の描写がリアルすぎて恐ろしかった。それと同時並行で、彼女を追う刑事たちに対しても短いながら十分な設定が付加されていたことも驚き。
その結末は、物語のラストとしては楽しいものではなかったけど、そうなるために登場人物達が動き回り、やがて落ち着くべきところに落ち着いたという印象だったので寧ろ良かった。フミカとカナカは、物語を円滑に動かすための潤滑剤のような役割だったとでも言うべきなんですかね。今後、どういった形で彼女たちが描かれていくのかは分からないけど、少なくとも初回の立ち回り方としては最適だったんじゃないかなと。
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