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核という名の銃弾『オイレンシュピーゲル 2 』

オイレンシュピーゲル 2 (2)
オイレンシュピーゲル 2 (2)
冲方 丁

ありとあらゆるテロや犯罪が頻発する国際都市、ミリオポリス。その頭上に突然降ってきたのは、ロシア製の原子炉搭載衛星だった。7つのテロリストグループが暗躍し、衛星に搭載されていた原子炉が行方不明になるなかで、『黒犬』『紅犬』『白犬』と呼ばれる3人の少女はどう戦い、どう生きるのか。飼い主たる警察組織からの無線通信(いぬぶえ)ひとつで呼び出され、最新の義体を駆使して悪夢に立ち向かう彼女たち。その生かされている理由はただ一つ、「戦い続けること――」

クールでキュートでグロテスクな、3人の少女たちの戦いを描く第2弾。作者は『マルドゥック・スクランブル』などで知られるSF作家、冲方丁先生。レーベルはスニーカー文庫。

ええっと。
前作に比べて少しは読みやすくなったような……気がしないでもないような。多分気のせいかも。相変わらずクセのある文体であることには違いないですな。
だが、もうよしきちはすっかり慣れてしまいました。どんなに/・/・/・が続こうとも、すんなりと状況が思い浮かぶように頭の中で自動変換が行われますよ。だって、冲方先生が好きなんですもの。

今回は前作の短編形式とは違い、長編作品となっています。
ミリオポリスの郊外に落ちた原子炉搭載衛星を巡って7つのテログループが暗躍し、主人公である涼月・陽炎・夕霧の3人は、それぞれ別々の立場から事件に関わっていくという構成。
前作以上のハードな描写が飛び出し、主人公達を容赦なく痛めつける。そこには悪ふざけという限度を越えた残酷な現実が待ちかまえており、読む側の心臓をかなりの勢いで締め付けてくれます。本当に、グロテスクなものはダメという人にはお勧めできませんね、この作品は。

ただ、それが本作の魅力の一つであることも確か。
テロという、ややタブー気味な題材をこまであっさりと描かれると、痛快というか愉快というか。別にそんな歴史の暗部に興味があるわけではないんですが、テロリストを肯定するわけでもなく、かといって国家権力を誇示するわけでもなく、ただ純粋に少女の視点を守って描かれる悪趣味な世界観が堪らなく面白いんですよね。そこで彼女たちに敵対する者も、彼女たちに何かを教えた者も、彼女たちを救った者も、皆、格好が良い。
帯を見る限りでは、もう一組の特甲少女達を描く作品『スプライトシュピーゲル2』で、別の視点から今回の事件が描かれるらしいので、そちらのほうでもこの悪趣味な世界観を楽しみたいですな。
posted by: よしきち | ライトノベル感想 | 20:15 | comments(0) | trackbacks(3) | - |

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2007/06/06 8:50 AM
Posted by: booklines.net
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2007/06/18 2:53 AM
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2007/08/11 2:32 PM
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