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おんなの子の初恋。『クレイジーフラミンゴの秋』


クレイジーフラミンゴの秋
誼阿古

中学一年生の二学期。夏休みが終わり、学校の行事が目白押しなこの時期に、菅野晴は同性である女子達の思惑によりクラス委員に祭り上げられてしまった。担任の原田はやる気なさそうでいかにも非協力的だし、クラスメイト達もくだらないことですぐに騒ぎ立てようとする。うんざりする晴だったが、季節の行事を通してクラスの人間関係は刻一刻と変化していく。それと共に彼女の心にもおかしな気持ちが芽生え始めて……。

昨年の秋に発売されたGA文庫刊『クレイジーカンガルーの夏』のスピンオフ的な作品。作者はデビュー二作目の誼阿古(よしみ・あこ)先生。

まず最初に述べておく。これはライトノベルとは趣が微妙に異なる作品だ。
前作でもそうであったように、特殊な設定やキャラクターは一切出てこない。あくまでも等身大の少女にスポットを当てた作りとなっている。SFやファンタジーやラブコメを期待しても何も出てこないし、展開もあくまでも現実に沿ったものとなっている。だからこそ貴重な存在と言えなくもないが、読み手を選ぶことだけは間違いないだろう。

ただし、作品の善し悪しでいえば、間違いなく良質な作品と言える。
子供から大人に成長していく過渡期の、ほんの少しだけ女の子が成長する瞬間を見事に切り取ったストーリー。嬉しいのに、素直に嬉しいと思うことが居心地悪いと感じてしまう歯がゆい年頃の女の子を描ききったその描写力。
これはいま中学生である人たちよりも、かつて中学生だった人たちに受け入れられやすいのではないだろうか。自分への過信と、大人たちへの不審に満ちていたあの頃の自分を思い出して、思わず恥じ入ってしまったりすること請け合いだ。

よしきちはページを読み進めながら、心の中で学生時代の先生やクラスメイト達に何度も頭を下げましたよ。ホント、自分は馬鹿でした。この作品に登場する男子達にそっくりですよ。

懺悔するも良し、過去に思いを馳せるも良し。或いは今の自分たちはこんな感じで見られているのかと頷くのも良し。どこまでも等身大な主人公が、その後どうなったかを想像するも良し。とにかく、読んで何かを感じ取ることが出来たなら、それでいいんじゃない?というような作品だった。この先生のSFやファンタジーも読んでみたい気がするのだけれど。
posted by: よしきち | ライトノベル感想 | 00:17 | comments(0) | trackbacks(1) | - |

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2007/03/01 10:58 PM
Posted by: 本を読みながら日記をつけるBlog
クレイジーフラミンゴの秋 誼阿古
「わかつてりゃええやん。要するに、お前、嫌なガキだもん。心配するな、いずれ確実に嫌な女って言われる」