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漫画/アニメ 観に行ってきました。
相変わらず人の熱気が劇場内に溢れかえっていて、冬だというのに蒸すことこの上なし。帰りはノンカロリ炭酸飲料で体内を冷却しつつ帰途につきました。新宿駅前の眩いイルミネーションを見て年の瀬を感じる今日この頃。地方なので当然深夜に帰宅。明日も働きますよー。
感想としてまず最初に来るのが、「かなりはっちゃけたなぁ」と。
滔々とした鮮花の独白から始まる原作とは違い、映画では彼女の可愛らしさというか、女の子らしさを前面に押し出した明るい調子で幕を開け、重苦しい雰囲気だった礼園女学院も、どこか風通しの良い側面を垣間見せる。そう、まるで、マリア様が見ていそうなあの感じ。水樹奈々さんの「とても良くてよ」は見事だったなぁ。式と鮮花が寮の部屋でナイフを巡ってもみ合うシーンとか、藤乃のこととか、原作のツボを掴んで明るく淀みのない物語に仕上げていたというのが素直な印象ですかね。ただ、限られた時間枠で全てを収めるために、ストーリーの整合性をある程度犠牲にしていて、それが心に引っかかる部分もあったり。でも、原作知らない人にとっては大したことでもないのかな。キャラに絞った作りと割り切れば楽しめるだろうし。
一番印象変わったのが、ゴドーワードこと玄霧皐月。かなり小物の魔術師に成り下がったなぁと。上映時間のことを考えれば仕方ないんだろうけど、これも評価が分かれそうな所でしょうかね。ただ、映画版の彼は、原作に比べて良くも悪くも人間らしくなっていた印象で、一時間という枠内で玄霧のことを描かなければならないのだったら、いっそのことこちらの方が丁度良かったのかなとも思ったりしました。要は制作側のさじ加減の問題なので、手堅く作ってる以上は気にするほどのことでもないのかもしれない。ラストも、全体の雰囲気に合わせた、後味の良い、爽やかな仕上がり。うん、これは気持ちよく帰れるなと思っていたら、EDの終了後に、獅子のなり損ない男が出てきて思い切りスプラッター。あまりの落差に思わず血の気が引いてしまいました。やはり、これが空の境界か……。次章でいよいよ映画版も完結、時間枠に囚われず、最後はじっくりと式と幹也のやり取りを描いて欲しいものです。