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鳥に願いを。『さよならピアノソナタ4』

JUGEMテーマ:読書 

そして冬がやってきた。文化祭のライブで真冬との距離を縮めることはできたけど、あれから一週間、未だに彼女との関係は曖昧なままだ。まず頭を悩ませるのが、プレゼント。今月は彼女の誕生日なのだ。そして、その先にはクリスマスというイベントも待ちかまえている。丁度、24日に開かれるクリスマス・ライブのことを知った僕は、どうにかして真冬を誘おうとするのだけど……。

2ヶ月遅れで女の子に誕生日プレゼントを渡したナオの鈍感ぶりにはもう笑うほかないなぁ。でも、彼の行動がこれだけに止まらないというのが本作品の特徴でもあるわけで。正直、その後のプレゼントが巻き起こす一波乱には奥歯を噛みしめすぎてハグキから血が出るかと思いました。何故? とは問うまい。最早、それがナオだから、としか言いようがないから。千晶うかばれないよぅ。

今回は完結編、ということで様々なことに決着が付きました。音楽のこととか、恋のこととか、色々。そんな中でも、神楽坂先輩の告白と本音の吐露は、正直ショック。いや、恐怖? なんだろ、一瞬凄まじい女性の嫉妬を感じたような気がしたんですが。その後の感情をコントロールした立ち振る舞いで、彼女の器の大きさを改めて思い知りました。しかも、その口から語られる革命論が妙に説得力があるから恐ろしい。よもやそこから子作りという命題にまで飛ぶとは。彼女は最後まで神楽坂響子であったんだなぁと。

一年間をかけてなお、実らなかった恋。でもそれが、更に1年かけて花を咲かせるというラストには、素直に魅入ってしまいました。最後の、駅で2人が手を繋いで鳥の群れを見送るシーンは良かったなぁ。飛び立った鳥は二度と帰ってはこないけど、でも、その空をいく姿は独りじゃない。様々な障害を乗り越えて、二人の愛を掴む――なんて書いていて恥ずかしい文章なんだろうとも思ったけど、ともすればチープになりがちなこの手の物語を、曖昧に濁すことなく、堂々と正面から書ききった杉井先生に感謝です。


押してもらえると士気が微増します。
posted by: よしきち | ライトノベル感想 | 00:13 | comments(0) | trackbacks(1) | - |

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2008/12/15 1:55 AM
Posted by: 屠られ日記!(GNO2)
さよならピアノソナタ(4)
[http://www.amazon.co.jp/dp/4048674293/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1229135377&sr=8-1 さよならピアノソナタ 4 (4) (電撃文庫 す 9-10)] 著者/杉井光  イラスト/植田亮   ''真冬と出会った春。海への合宿とはじめてのライブを経験した夏。さま