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『迷子の時間 体験版』

迷子の時間 第一章
制作:B:net's
ジャンル:長編『学園』ファンタジー
購入:コミックマーケット73

高校2年の冬。主人公である廣山信は、様々なことに不安を抱えて生きていた。例えば1年後に迫る受験のこととか、友人関係のこととか、はたまたその先にある自分の将来についてのこととかetc……。進学塾にはきちんと通っているし、学校の授業も真面目に受けている。だけど、それだけでは解決できない、言いしれぬ不安――。何か大切なものを捨てているような、そんな不安がどうしても解決できないまま胸の中に渦巻いているのだ。そんなある日、クラスメイトの一人が姿を消した。何の脈絡もなく、動機もなく。そして事件は次第に膨張し、不安定だった少年達の日常を蝕み始める……。

完成版ではプレイできるシナリオの順番が決まっていて、本体験版はその第1章部分に相当するようです。ちなみにプレイ時間は4時間から5時間程度。最後の方に選択肢も出てきますが、選択することは不可能。

内容的にはちょっと地味です。燃えもなく、萌えもなく、不安定な時期の主人公と、その周囲を淡々と描いているだけと言ってもいいかも。もちろん、ミステリー&ファンタジー要素がそこへ絡んでくるんだけど、人によっては平坦すぎて読むのを諦めてしまうんじゃないかなぁ……と思うところが少々。

それでも、ひとたび主人公に共感を覚えてしまうと早い早い。彼が否応なく事件に関わらなければならなくなる中盤辺りから、俄然、物語が面白くなってくる。学校生徒の失踪事件と、主人公のストーリーが同時並行で描かれていく中で、次第にプレイヤーである自身が主人公の行動を選択できないことに苛立ちすら感じるようになってくる。つまりは、最終的にそこまで感情移入をしていたというわけで、正直言って予想外の面白さでした。過度に物事を煽らない良質なミステリー性と、多感な時期の少年少女を捉えた学園ドラマ、双方の性質を併せ持った作品と言えるでしょう。

そして、「やられた……」というのがプレイ後の率直な感想。この第1章の主人公は、物語の終盤で意図的に道を間違えなければいけない。「間違える」というのも語弊があるかも知れないけれど、それがプレイヤー側としては非常に痛い。あの時に別の選択肢が選べていれば、或いは、物語自体をやり直すことが出来れば――と最後に抱かされてしまうわけです。もちろん、謎は謎のままで。これで完成版が気にならないわけがない。これはある意味でやっかいなのかも知れません(笑)。お陰でまた一つ、完成が待ち遠しい作品ができてしまいました。
posted by: よしきち | 同人ゲーム感想 | 20:54 | comments(0) | trackbacks(0) | - |

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