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『終末症候群 Terminal Syndrome【前編】』

終末症候群 Terminal Syndrome ver1.0 [the first half]注:18禁作品
制作:LEANGATE = リーンゲート =
ジャンル:異能犯罪サスペンス・ノベルゲーム
購入:コミックマーケット73

異常能力者が実在する世界。異常能力犯罪専門の捜査官兼執行官である相模レンは、能力の抑制ができずに暴走を始める特殊な犯罪者の事件を捜査するかたわらで、とある連続殺人犯の元へと足を運んだ。彼を出迎えたのは、天性の異能力を備えた幼い少女。彼女は自らをシイと名乗り、レンに対して親しげに接してくるのだが……。

全8章で構成されるうちの3章までを収録した前編という位置付け。プレイ時間はおおよそ5〜6時間程度。選択肢は出てくるものの、前編ということでルートに関しては不明。C71にて頒布された体験版のレビューについてはこちらを参照。

記事の書き出しについてはいつも悩むんですが、今回は素直に言わせてもらいましょう。面白かった、と。完成版をプレイした訳ではないのでどこまで言い切れるかは不透明ですけど、3章までたどり着いた感想がそうなんだから仕方がない。読み手を酔わせるスタイリッシュな文章、ウソをリアリティに変えるストーリー、そして、それぞれの個性が光る登場人物たち。なかでも主人公(主観)を担当する相模レンの存在がなんとも心地いい。終末と生との間で揺れながら、それをおくびにも出さず、抑制された台詞で事件に関わって行く姿には共感というか憧れのようなものを抱いてしまう。基本的に、読み手の好みの問題かもしれませんが。

そして他の登場人物、特に女性陣に関してもその魅力は折り紙付き。本作は18禁作品ということで、当然のことながら各所にアダルトシーンが挿入されているのだけれど、それが単なる「ここまで文章を読んでくれた見返り」などではなく、きちんとしたストーリーに織り込まれたワンシーンとして成立しているのがうまい。特にシイかわいいよ、シイ。あれ、前回の記事でも書いたような気が――。

ただ一つ残念だったのは、システムにバグがあったことでしょうか。文章履歴を閲覧しようとすると、スクリプトエラーが表示されてゲームが停止してしまうんですよね。箇所によって出たり出なかったりなんですが、何とも困りました。ただ、それを除けばさしたる不満もなし。物語の内容的には、最近の流行に乗っている感は否めないけど、むしろ、同じ土俵でこれだけやってのけるのはすごいことじゃないかと。完成版に期待です。

追記:制作者様サイトにて修正パッチが公開されていました。
posted by: よしきち | 同人ゲーム感想 | 23:43 | comments(0) | trackbacks(0) | - |

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