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『続 夏目友人帳』13話

JUGEMテーマ:漫画/アニメ 

人の生活の糧を握り、人から供物を得ることで生きてきた水神。人が山からの恩恵をそれほど必要としなくなったお陰で、寂しくなり、山を下りてきたという。何とも身勝手な話のようにも聞こえるけど、昔話に出てくる神様って案外そんなものだったりするんですよね。皮肉なことに、寂しさを分かち合える存在を求めて人間に混じっているうちに、人との関係自体を好きになってしまったようで。夏目や多軌に対する言動は、単なる演技というわけではなく、元々の性格そのままに振る舞っていたんでしょうね。子供達の間で人気があったのも納得。

夏目が名取さんの罠に誤って嵌ってしまった際の、カイが見せた表情が印象的でした。やはり純粋すぎるんだろうなぁ。ものごとを「敵と味方」で捉え、やったらやり返すという行為に走ってしまうその危うさは、意図したわけではないにせよ、まるでどこかの大国みたいで……。夏目は結局、「人と妖」を敵と味方ではなく、もっと大きな枠組みで考えて答えを導き出していましたね。そんな彼が、身を挺してカイを鬼達から守ろうとしたことで、神様の心境にも僅かな変化が。のびている夏目を尻目に、悪戯をしてやろうと友人帳を開いてみれば、そこには人々との楽しい記憶を想起させる一輪の押し花。敵だと決めつけた人間――夏目のことがどうしても好きなのだと気が付いて涙を流すカイの姿には、思わずホロリとさせられてしまいました。

人と妖との関係の在り方を描いてきた本作も、2度目の最終回。夏目が妖との付き合い方に一定の答えを導き出したところでのラストとなりましたが、やはり、個人的には1期目の方が面白い回が多かったように思います。いや別に委員長メイン回があったからとかそういうのではなくてですね(10%ぐらいはあるかもですが)、夏目が第1期の終盤で一定の成長を遂げたことで、2期目に入り周囲との関係がマンネリ化、その結果、物語自体の魅力が際立たなくなってしまったんじゃないかなと。テコ入れの手法にも今ひとつの部分があったかも知れません。そこは少々残念でしたが、しかし、人と妖との美しい物語は十分に堪能させてもらえました。3期目があるのならばもちろん期待したいです。2期目の制作に関わったスタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。
 
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posted by: よしきち | アニメ感想 | 20:26 | comments(0) | trackbacks(29) | - |

『とらドラ!』第25話

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嘘をついて泰子さんを呼び出すのはどうかとも思ったけど、それで2世代に渡る親子関係が修復されたのなら結果オーライ。祖父に叱られている自身の母親を見て、竜司は大人になることの意味を何となく理解したんでしょうかね。みんなで幸せになろう、と大河に対して告げた際のその「みんな」の中にちゃんと大河の両親も含まれていることがとても頼もしく感じられました。やっぱり彼、良い父親になれるわぁ。

他人の存在が怖くて、拒絶という形でずっと逃げ続けていた大河。でも、そんな自分を愛してくれる人がいるという事実をようやく受け止めるに至って、真っ向から親と向き合う決意をしました。温かい部屋で待っている人がいたにもかかわらず、それまでの甘んじていた状況を払拭し、敢えて立ち向かおうとするその後ろ姿が印象的。多分、母親からの留守電を聞いて、大人の正体に気が付いたことも切っ掛けになったんでしょうね。大人という上着を一枚剥いでみれば、その下には自分とそれほど変わらない子供のような親がいたというわけで。前へ進むことを恐れなくなった彼女は、きっと良い母親になれるんじゃないかなぁと。

今は心細い光しか放てない星たち。でも、もっと輝くことが出来たのなら、互いにその存在を確認し合えるんだ、という櫛枝さんの解釈の仕方には不覚にも目が潤んでしまいました。これが原作者さんの、ひいては制作スタッフさん達の企図した、これから大人になっていく人達へのメッセージだったんじゃないですかね。亜美さんが茶化していましたけど、まあ、あれは照れ隠しみたいなモノで。そしてあのラスト。もう、大円団としかいいようがありませんでした。竜司が決めた「みんなで幸せになる」という目標まではまだ少しかかりそうだけど、ここまで描いてもらえれば視聴者としては十分。運命の恋なんて恥ずかしくてもう見ていられませんから、あとは2人でゆっくりとね。いやぁ、素敵な青春を見せてくれた原作者と制作スタッフの皆さんには心から感謝です。半年にわたる制作期間、本当にお疲れ様でした。
 
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posted by: よしきち | アニメ感想 | 21:43 | comments(2) | trackbacks(47) | - |

『続 夏目友人帳』12話

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久々に笹田さん絡みのお話かと思ったら、とんでもない展開が待ち受けていました。なにこの新旧ヒロイン交代劇みたいな様相は。単に好奇心からではなく、夏目の力を素晴らしいものだと捉えている委員長。ちょっとストーカーっ気があるんだけど、良い子だと思うんですよねぇ。にもかかわらずあの扱い。感情的な絡みは一切なく、多軌にその座を奪われるかのように物語からフェードアウトです。なんという浮かばれなさ! まあ、多軌も好きなんですけどね。花畑で夏目とカイと多軌が3人で微笑んでいる様は、どこからどう見ても夫婦のよう。とっても幸せそうな場面だったので特に印象に残っています。原作では転校している、というのがTV版委員長にとっての最大のネックなんでしょうかねぇ。最終回で何かしらのフォローが入ることを祈っていますけど……。

今までは成り行きで誰かを助けたことはあったけど、初めて「守ってやりたい」と思える存在が出来た夏目。こう聞くと、すわ恋煩いか!? という流れになるんでしょうが、残念、今回はカイという不思議な少年を巡るお話。もやしとかまな板とか女男とか言われるだけあって、夏目のカイに対する接し方は父兄というより近所のお姉さん的なアレがありました。自分が男として見てもらえないことは結構気にしていたんですね。ああ、なるほど、妖怪達が夏目とレイコの見分けがつかないというのは、どちらかというとそっちの原因の方が大きかったりして。そして最近ようやく用心棒としての本分を取り戻し始めたニャンコ先生。今回も結構な危機から夏目を救っているんだけど、それよりも何よりも、200円で人の頼み事を聞いてしまう価格破壊な安いノリや、全力で虫?を叩き落とす凛々しい姿の方が印象的でした。きっと、女子高生に化けて和菓子を買いに行くんだろうなぁ。カイの正体や真実は最終回である次週に持ち越し。どんな結末が待っているのか今から楽しみです。
 
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posted by: よしきち | アニメ感想 | 20:11 | comments(0) | trackbacks(26) | - |

『とらドラ!』第24話

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「親に恋路を阻害され駆け落ち」という、一昔前の恋愛モノで使われていた手法がまさかここで見られるとは。前回の感想で、最後まで書いてくれる云々と書きましたが、これほどの展開は予想外。橋の下から竜司が告白するシーンなどは、思わず見ているこちらまで身もだえてしまいそうでした。このノリは好きだなぁ。少し強引な部分もあるけど、これは2人を応援せずにはいられない。

少しでも歯車が噛み合っていれば、竜司と相思相愛の関係になれたかも知れない櫛枝さん。でも、そんな想い人は大河のことが好きになってしまい、彼女は潔くその身を引くことに。報われた、とは言っていたけど、やっぱり可哀想だよなぁ。というか、私はこっそり櫛枝&竜司ペアを応援していたわけでして。もちろん物語の主題からみても、2人がくっつく可能性は低いだろうことは分かっていたんです。亜美さんも、竜司の真意を真面目に問いただしていた辺り、自身の気持ちに踏ん切りを付ける機会を窺っていたんでしょうかねぇ。一人を選ぶということは、他人を選ばない、ということに繋がる訳で、少し寂しい気持ちを抱いてしまいます。

そして、竜司と大河の母親に対しては、正直なところ良い感情が持てませんでした。とはいえ竜司も大河も言い過ぎな部分があったし、そもそも悪意からではなく、純粋に自分の子供を愛しているからこそ追いつめるような言動をとってしまったわけで。互いが互いを想い合った結果がこれだというのなら、ちょっと切ない気分。仲間たちの力を借りて家を飛び出した竜司と大河の行き先は、なんと海辺の別荘……ではなく泰子さんの実家でした。来週の予告を観る限りでは、彼らが追いつめられてしまうような暗い雰囲気ではないようなので、明るい結末を期待したいなぁと思います。今回の演出を担当したのは、「ガンパレードマーチ」や「よみがえる空」などの監督を務めたことで知られる桜美かつしさん。爽やかな演出に定評のある人で、私は大好きなんですよね。最終回前の大事な回をよく盛り立ててくれたと思います。次回はやはり監督自ら、といったところでしょうかね。
 
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posted by: よしきち | アニメ感想 | 23:02 | comments(0) | trackbacks(30) | - |

『続 夏目友人帳』11話

JUGEMテーマ:漫画/アニメ 

人の役に立ちたい、という夏目の気持ちはとても素晴らしいことだと思うのだけど、あれだけ妖怪や人間を救ってきた事実に対して自覚が殆どないというのはやはり問題があるのかもなぁ。周囲との距離や自らの資質について見通しが立っていないと、いざというときに無理をしてしまったり、他人を傷付けてしまう気がするんですよね。名取さんの、もっと自分自身を知るべき、という助言は全くその通りじゃないかと。

今回は、妖怪を退治(封印)することがメインの話。今までと違って娯楽色強めの演出で、これはこれで結構楽しめました。というか、今まで比較対象が名取さんぐらいしかいなかったので気にしていなかったんですが、夏目ってすごく強かったんですね。どうりで柊やその他諸々の力ある妖怪達が彼のパンチの前にあっけなく倒れてきたわけです。デカ顔妖怪を襖の向こうまで吹っ飛ばしたときの、周囲の歓声を聞いた時は少し嬉しくなってしまいました。

自分と同じ力を持っているからといって、必ずしも同じ意見を持つわけではないという、ある意味で当然の事実を思い知らされた夏目は、これからどうやって呪術師達と接していくんでしょうかね。七瀬さんと同じような疑念に凝り固まった人にだけはなって欲しくないなぁ。あと、今回観ていて印象的だったのが、柊の表情。仮面を付けているので直接見られるわけではないのだけど、物語の流れを読んで彼女の素顔を想像するのが結構面白かったです。最後、名取さんの後をついていく彼女の表情は、たぶん微笑んでいたんじゃないかなぁと何となく。
 
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posted by: よしきち | アニメ感想 | 22:05 | comments(0) | trackbacks(14) | - |

『とらドラ!』第23話

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大丈夫、と言ってくれる人がいる。たとえそれがやせ我慢だったとしても、涙を溜めていたとしても、頼りなさそうだったとしても、どれほど有り難いことか。前回といい今回といい、泰子さんと大河の人を包み込むような優しい台詞が印象的な回でした。引越の事があって22話の感想が書けなかったので、この記事で一纏めにして書いています。

母に負担を掛けまいと就職を希望する竜司。そして、働く必要がないのだから勉強もする必要がないという大河。突飛な結論の出し方かも知れないけど、自分の高校生時代を振り返ってみると、それほど彼らは奇抜ではないのかもなぁと。今思えばあの時代は宇宙人でした。だからこそこの作品は楽しいのかも知れません。普通になってしまった今だからこそ笑って観れる、とでも表現したものか。ゆり先生の言葉は、多分、今のままだと理解できないだろうなぁ。そして春田は……もはや範疇の外。いや案外見えないところですごいのかも、彼。

竜司が大河の気持ちを知りながらそれを“聞こえなかったこと”にしようとしていると知り、ついに櫛枝さんが動く。バレンタインの甘い雰囲気が一気に崩れる瞬間は、今にも音が聞こえてきそうでした。というか、櫛枝さん目怖ぇ。鉈でも持ち出してきそうな勢いですよ。お互いが本音でぶつかったとして、一体、その先にはどんな結末が待ちかまえているんでしょうかね。どうやら最後の最後まで描いてくれるみたいなので、今から楽しみです。それにしても亜美さん、浮かばれないなぁ……。
 
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posted by: よしきち | アニメ感想 | 04:35 | comments(0) | trackbacks(42) | - |

『続 夏目友人帳』10話

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“お気に入り”だったはずの滋少年となぜ疎遠になってしまったのか、同じ状況に陥ることで、祖母であるレイコの気持ちを理解したあの夏目の戸惑いようがとてもいじらしく感じました。今回は、いままであまり出番のなかった滋おじさんと、実際の過去について語られることが少なかったレイコさん、2人のお話。若干雰囲気が異なる演出のお陰もあって、ひと味違う仕上がりになっていたんじゃないかと思います。

これまでは友人帳を通じた妖との交流の中でしかうかがい知ることのなかったレイコさん。滋おじさんの口から語られた彼女の過去の様子を見ると、やはり人間との付き合いよりも妖怪達との交流に傾いていたんだなぁと。殆ど変わらない体験をしてきた孫の貴志がそんな彼女と同じ道を歩まなかったのは、ひとえに、周囲の人間環境と、残された友人帳と、レイコさんが守った“家”があったからこそだったんでしょうね。本人は決して幸せな人生ではなかったかも知れないけど、その生きた軌跡が孫を幸せへと導いているのだとしたら、なんて素敵な事だろうかと。家という確かな場所を手に入れた夏目、その幸せそうな笑顔に癒された回でした。ニャンコ先生とレイコさんの過去についても気になるんですが、まぁ、聞くだけ野暮な話でしょうかね。

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posted by: よしきち | アニメ感想 | 22:25 | comments(0) | trackbacks(29) | - |

『続 夏目友人帳』第9話

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ニャンコ先生の意外なファンシー発言に、妖怪がいるのだから妖精だって、と淡い期待を抱いてしまったところ、貞子ばりの畏怖を以て顕現した巳弥の姿に思わず冷や汗が。やっぱり妖怪ですか……。舞台が日本であるだけに、外国の妖怪などが入り込む余地はないのでしょうかね。可愛い花の妖精とか期待していたんですけどね。ああ、座敷童などは妖精にカテゴライズ出来るのかも。カモン、日本のフェアリー。最近、ますます名実共に「猫の置物」と化していたニャンコ先生が、今回は珍しく夏目のために立ち回ろうとしていました。しかし話の流れに答えたかのような見事な空回りっぷり。いやいや、先生はそのままの姿が一番なんですって。

今回は人間の青年に恋してしまった妖のお話。桜舞い散る中での、巳弥と八坂との穏やかな会話が好きでした。死んでしまったのか、それとも本当に絵の中に逃げ込んでしまったのか。真実は結局分からずじまいだったけど、絵の中に想い人がいるという幸せを胸に抱いて旅を続けていた巳弥の姿を見ていると、そんな問題も些細に思えてくるから不思議。互いの間には壁があるとはいえ、隣り合う者同士、恋せずにはいられないのでしょうかねぇ。寂しい構図の中に桜の花びらを一枚一枚塗り重ねていく巳弥と夏目、そしてニャンコ先生……! 何気に雰囲気に溶け込んで楽しんでいるニャンコ先生の姿も印象的でした。未だに大切な人に秘密を打ち明けられない夏目、しかし、そんな彼も妖怪との交流を通じて成長を遂げているように、斑も人間との交流を通じてその考え方や心持ちが大きく変化しているようですね。今後、2人の関係がどうなっていくのかも本作品の楽しみの一つです。季節はいよいよ冬から春へ。
 
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posted by: よしきち | アニメ感想 | 04:59 | comments(2) | trackbacks(31) | - |

『とらドラ!』第21話

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グダグダな修学旅行、と思っていたらいきなり男女の愛憎入り交じった感情的な場面が飛び込んできてビックリでした。北村君とリフトに乗ろうとした木原さんが、能登に勘ぐりを入れられて泣き出してしまうという、かなり後味の悪い光景。なんか能登が嫌な奴に見えてきた。でも、これって何だろう、裏を返せば木原さんに気がある証拠? とか思ってしまうのだけど。考えすぎでしょうか。

クリスマスパーティの夜のことを曖昧に濁そうとする櫛枝さんに対して、自身の気持ちが受け付けてもらえない絶望感から落ち込んでしまう竜司。でも、そんな親友の姿を見て北村君や能登が面白がらないはずもなく、一同は斯くして女子の部屋へと向かったのであった……という流れから、いきなり一行が秘密の花園へと隠れる羽目になる辺りでグンと面白みが。やはり、人の秘密は蜜の味ですね。てか、一人の時の大河は油断しすぎだと思います。だけどここでもそんな和み時間は長くは続かず、風呂から戻ってきた女性陣達の剣呑な会話がスタート。「女の子らしい本心」を見せようとしない櫛枝さんに対して、笑みを浮かべたまま刺々しい言葉を放つ亜美さんの姿が何とも怖いです。しかも視点が押し入れの中の男性陣、というシチュエーションなだけに何とも言えない背徳感が漂う。アレは確かに、聞かなかったことにした方が無難だろうなぁ。

櫛枝さんも竜司のことを好きになりかけていたのだけど、大河の気持ちを知って、自ら身を引こうとした。それが聖夜の真実というわけですか。亜美さんの「罪悪感は」云々というのは、大河の気持ちを知って後ろめたさを感じてしまった櫛枝さんに対する皮肉。なぜそんなことを言ってしまったのか分からない、と困惑する彼女。これは……もしや! どっこい、その後の亜美VS櫛枝ガチンコバトルでドン引きでした。女同士の喧嘩って怖いよう。竜司の思いが込められた髪飾りを探しに行った大河がいきなり遭難し、続きは次週で――と思ったらEDを割いて衝撃の告白が。本当に最後まで油断できない構成。どうでも良いことだけど、さすが「よみがえる空」の制作会社。雪山の吹雪のシーンがリアルでした。
 
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posted by: よしきち | アニメ感想 | 11:23 | comments(0) | trackbacks(20) | - |

『続 夏目友人帳』第8話

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楽しい楽しい勉強合宿。当然、笹田さんや多軌も参加だよねと思って観ていたら、最後の最後まで野郎3人組だけしか出てこない現実にがっくり。いや、そうですよね、保護者がいないのに女子も混ぜた合宿なんて出来るわけないですよね。マクラと共に宙を舞うニャンコ先生に激しく癒されてしまいました。みんな楽しそうだなぁ。ところで旅館の名前の「御石荘」ですが、読み方は「おいしそう」で良いのでしょうかね? てっきりあの旅館自体が妖怪だったというオチでもつくのかと……。

今回、夏目の友人帳を狙ってきたのは、池に住む孤独な人魚、笹舟。八百比丘尼伝説などで知られるように、人魚の血肉には不老不死の力があると信じられていて、ずいぶんと彼女たちの仲間は人間による非道い仕打ちを受けてきたようです。前回封印された額傷の妖怪のように、ただ理不尽な悪意を抱いているのならともかく、これでは憎めない。夏目の寝込みを襲って首を絞めたり、過去のことで悔やむ女将さんを殺そうともしていたのだけど、でも、どこか本気じゃない感じがしたのは気のせい?

笹舟が、友達になれそうな女の子に声をかけようかどうか迷う台詞が印象的でした。長らく孤独だった彼女が、初めて友達を持てるかもしれないと期待を抱くその様は想像するととても切ない。だからこそ、その直後に少女の口から飛び出した言葉というのは、とてつもなく残酷だったんでしょうね。しかも嘘をついた相手から感謝の言葉を投げかけられたことで、他人はおろか自分すらも嫌いになって現在に至るという、その悲しみの連鎖に思わず胸が痛みました。そんな事情から生まれた嘘が、後々に少女だった女将さんの苦悩を救ったというのは、なんとも皮肉な話。でも良いか悪いかで言えば、幸せだったんじゃないかなぁ。雨の日に友達になり損なってしまった2人だけど、夏目が名前を返したあの瞬間、確かに笹舟と女将さんとの間には芽生えるものがあったんだと思います。孤独な人魚が今どこにいるのか、何をしているのか、つい気になってしまうラスト。

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posted by: よしきち | アニメ感想 | 17:50 | comments(0) | trackbacks(32) | - |